アナタは、炎の真ん中に何があるか知っていますか。

3番目の目で見た・オオハマのおじ~どうしても伝えたい話7

2007年11月01日

「一緒にいよう・・・・ずっと」
「いっしょ・・・って、
国には帰らないってこと?」


「…どうして?」

「決めたんだ、私は私の新しい家族と共に暮らすって」

「でも…ご両親は心配なさっているはずよ」

「だから、手紙を書いたんだ、知念の浜にいる同郷の方達に頼んでこれを渡してもらおうと」
そう言って、トーマスさんはふところから麻生地を紺色に染めたアサジクンジの織物をとり出してカマルさんに見せました。

「トーマス…これは私が織った・・・」

「そう、その手紙を書く為に、君におってもらったんだ」

「それじゃ、その時から帰らないって決めていたの?」
カマルさんは、自分が織った麻地に、トーマスさんが夜遅く、何やら書き物をしていたのは知っていました。
けれども、英語で書かれていたので、何が書かれているのかは気になってはいましたが、別れの手紙であったらと思うと悲しくて聞くに聞けず、だまっていました。

「決めていたんなら、話してくれたらよかったのに・・・」

「ん…いや、決めていた訳ではないんだ。・・・カマル、正直言って私はずっと迷っていたんだよ、
帰るべきか残るべきか」


「…本当は、帰りたいんでしょ・・・」

「うん、まだ帰りたいと思う気持ちもあるのは確かだ」

「…だったら帰ればいいじゃない!」

「カマル・・・」

「だってそうでしょ、それじゃまるで私が・・・ 
私のせいで帰れないってことになるじゃない、じゃ何?私のためにガマンしようなんて思っているの?
そんなの・・・ そんなこと私あなたに頼んでなんかいないわよ!!
あなたが寂しい思いをひきずったまま、遠いふるさとのことを思い出しては、悲しい顔をするのを私にそばで見ていろっていうの?あなたがさびしそうな顔をする度に、私のせいでそんな思いをさせてしまっていると・・・そんなの・・・
そんなことになったら、私、絶対に後悔する。アナタにそんな思いをさせてまで
一緒にいたいなんて思わないわよ!!」


相手を思いやる気持ちと、抑えきれない自分の想いが交差してしまい、無意識に突き放してしまうような
言葉になってしまうカマルさんでした。

「カマル・・・そうじゃないよ」

「そうじゃないって何よ!!ガマンしていたのよホントは・・・・
行かないでって、そばにいてほしいって、何度もそう言いたくなるのをガマンして、
こらえて・・・あなたの願いが叶うようにって・・・・
それなのに・・・・・
・・・・帰りなさいよ・・・
あなたなんかいなくなったって、私はちゃんと子供も育てていけるから・・・・・
帰ればいいじゃない・・・帰りなさいよ!!」


こぼれ落ちる自分の想いを止める事ができなくなって、ただ泣きながら打ち震えるカマルさん。
トーマスさんは、そんなカマルさんの姿を見て、痛いほど気持ちはわかっていたのでした。

「いやだ!!」
大きな声でトーマスさんはそう言い切りました。

「もう決めたんだ!私はずっと一緒にいるって」

「そんなの、ただめいわくなだけだわ!」

「No!私は帰らないといったら、帰らない!」

「な、何よ・・・私がせっかく・・・帰りなさいったら、帰りなさい」

「No!イ、ヤ、デ、ス!!」

「何がNoよ、帰れってば!!」

「ヤーガ、ヌーンディイチン!ワンヤ、チムンカイスミトールムンヌ!」
(お前が何と言おうと、私は心に決めたんだ!!)

「ウンジョウ、イヒグワァーヤ、フリテーネーンナ?」
(アナタ、ちょっと頭おかしいんじゃないの?)

「イー、ワンヤ、フリムンヤサ!」
(そーだ!私はバカだ!)

「フリムン!!」
(バカ!!)
しばらく、そんなやりとりを続けていましたが、気が付くと
まるで、子供のケンカのような会話に、何だか次第におかしくなってきて、
おもわずふきだして笑い出してしまった二人でした。

「アナタと話をしていると、悩んでいたことがバカみたいに思えてきたわ。」
いつの間にか、笑顔すら浮かべるカマルさん。

実のところ、トーマスさんはその笑顔が見たくて始めた子供のケンカ・・・
策略の1つであったことは、カマルさんも気づかないトーマスさんの「思いやり」でした。
     
つづく ☆☆ーひさしぶりに書けましたぁ☆☆

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この記事へのコメント
 しりえさん

   お久しぶりです。やっと続きがみれてうれしいです。\(~o~)/どのような展開になるか楽しみにしていましたので、おもわず笑みがこぼれてしまいました(*^。^*)。

                     またまた、続きを楽しみにしてます。
                                      
                                        北谷住民より
Posted by C.Y.K at 2007年11月01日 19:30
トーマスさんとカマルさん本当に幸せになって欲しい♪♪
Posted by ごぜん at 2007年11月01日 21:20
しりえいさん、こんばんは~(^^)
自称足跡探検隊・隊長のkirara☆でっす!
不思議な世界ですが・・・わかります・・・。
透き通った人たち・・・見たことがありますから・・・。
自分の場合は、いつもというワケではなくて、
いろいろな条件がそろって、チューニングが合うと見てしまうみたいデス。
過去記事読ませて頂きたいのですが、
昼間は会社で仕事が忙しくて、しりえいさんのところを
チラっとしか見る事が出来ません・・・。
今は今日から始まったばかりのマスクマンさんのアフリエイト塾の
設定に追われていて、やっぱり読みたいのに読めない・・・(‘‘;)
3番目の目・・・開いてしまうとやっぱり日常的に見えるのかしら・・・?
また、寄らせて頂きますのでよろしくお願い致します。
Posted by ☆kirara☆☆kirara☆ at 2007年11月01日 23:31
ー♡コメントありがとう北谷住民さん♡ー

のんびり出来る時間があったら、もっとゆっくりたくさんお話がしたいです。


ー♡コメントアリガトウごぜんさん♡ー

私もそうおもいました。が・・・「みー」の人生を知っているごぜんさんなら
わかるとおもいますが、人の人生というものは「ナンデ?」と
思うことばかりです。


ー♡コメントありがとうkiraraさん♡ー

アフィリエイトってどんなものがあるんですか?
設定が難しいといいますよね、kiraraさんも大変だと思いますが、
ガンバッテくださいね。
Posted by しりえい at 2007年11月02日 12:39
初めまして、しりえいさん。
足あとたどって、やってきました。
独特のワールドが広がっていそうですね。
又来ます。
ちなみに私も1967生まれです。
Posted by ウルルウルル at 2007年11月02日 19:55
初めまして、ウルルさん。
ウルルさんのとこにもまた、遊びにいきます☆
Posted by しりえい at 2007年11月03日 23:42
こんばんわ、しりえいさん☆ごぜんです!!

ちょっと恥ずかしいけど、とうとうブログデビューしてしまいました。
時間がある時に遊びに来てくださいね☆
Posted by ieraishan at 2007年11月04日 00:52
あ~!!この絵は・・!!

っと、失礼しました。ハジメマシテ。
足跡から来ました(^^)/

私、読みました、「れぇの絵本」

見えない人のハナシをこんな風に書かれるなんて、
珍しいのと面白いのと、スゴク印象に残った本でしたvv

ブログもされてたんですね、またちょくちょく遊びにきま~す(^^)v
Posted by tasatasa at 2007年11月06日 09:30
はじめまして、tasaさん☆

「れぇの絵本」読んでいただき誠に、
むっちゃウレシイ♪感謝、感激!!
ホント、アリガトウ☆☆

tasaさんとこにも又、あそびにいきま~す♪
Posted by しりえいしりえい at 2007年11月06日 14:54
炭いちです

一気に最初から読んでしまいました
続きが楽しみです
Posted by 炭いち炭いち at 2007年11月06日 20:55
ー♡コメントありがとうー炭いちさん♡ー

読んでいただき誠に、むっちゃウレシイです♪感謝、
続きもまた見て下さいね。

炭いちさんのウエディングドレス姿も
なかなか素敵ですね!
炭いちさんとこにも又、あそびにいきま~す♪
Posted by しりえい at 2007年11月08日 10:00