2007年09月23日
3番目の目で見た・オオハマのおじ~どうしても伝えたい話1
昔々、カヌマという村に
(今の北谷の伊佐浜の近く)
ミヨという5才になる金色の髪に、
青い目をした小さな女の子がいました。
女の子のお母さんは、おばさんの家で着物をつくる糸をつむいだり、
はたをおったりする仕事をしていました。
ミヨのお母さんの名はカマルという名前で、ミヨが生まれる8年前、
こんな出来事が、ありました。
カマルさんが塩作りをしようと浜に出た時のことでした・・・
台風にあって座礁したのか、ボロボロにこわれかけた大きな船と砂浜には
たくさんの船員と思われる人達が、浜にうち上げられ、
ほとんどの人が息たえて亡くなられているのを見つけ、おどろいて村人に
知らせようとあわてて走ろうとした時、カマルさんの足もとでうめく声を
耳にしました。
「まだ息がある…」とカマルさんは、その人のそばにより、ほっぺたをたたいたり、心臓の音をきいてみたりしている内に、その人はうっすらと目を開けて
「some……help」そう言いながら、ゴホゴホと咳をして、飲み込んでしまった海水をはきながら起き上がりました。
片足の骨が折れて、ひどいケガをしていましたが、その人は
ミヨのお母さんのカマルさんを見て、「help…help me」
そう言いながら手をのばしてきたので、カマルさんも何を言っているのか言葉も解らず、ましてや始めて見る金色の髪とブルーグレイの瞳におどろき、
「この人、カミンチュ(神人)かしら…」と思いながらも、
「助けてあげなくては…」そう思い、精一杯の力でその人をかつぐようにひっぱりながら自分の家に連れて行き、介抱してあげました。
それからしばらくして、カマルさんの介抱の末あって、その異国の人はとても元気になりました。
その人はトーマス・ヂェンセンという名でした。
そしていつしかカマルさんとトーマス・ヂェンセンさんの心に絆が生まれ、放れがたい間柄になりました。
近所の人達は、二人の間柄をあまり良くは思っていなかったので、
時々カマルさんに意地の悪い言葉を言う人もいましたが、二人は気にすることなく
深く愛しあうようになっていきました。
そうして、2年余りの歳月が過ぎた頃、知念村に嵐をさける為、英国の船が停泊しているということを耳にしたカマルさんは、急いでトーマスさんにその事を伝えました。
「エーウンジョウ、チネンヌ ムラニンカイ ナンバンヌ フニヌイッチョーンディルハナシェ ワンネー チチャシガ ウンジュヌウクニカラ チョーシル フ二 アランナー」
その言葉を聞いたトーマスさんは大変よろこび、すぐさま飛び出すように家を出て、知念の村にむかっていきました。
その後ろ姿を見送っていたカマルさんは、胸の中でふと淋しさをかんじました。
そんなカマルさんの心をよそにトーマスさんは、母国に帰れるという思いでいっぱいになり、
知念の村について、沖にていはくしている大きな船に、
自分の国の印のついた旗がついているのを見て、胸がおどりました。
すぐに浜におりて、キャンプをはっていた自分と同じ国の人達のもとへかけより、
いろいろと事情を説明して、国に帰りたいので自分もその船に乗せてほしいとお願いしました。
船員達は、トーマスさんの申し出を心よくうけてくれたので、トーマスさんは喜びいさんで
カマルさんの待つ家へと戻りました。
家につく頃にはもう夜もふけていて、心配になって待っていたカマルさんは玄関先に、
たいまつを立てて、ずっと外でトーマスさんが帰ってくるのを待っていました。
帰ってきたトーマスさんは、そのカマルさんの姿を見つけるやいなや、
飛びつくようにかけより、カマルさんを強く抱きしめ、大きな声で
「I made it I made it ! !」と英国の言葉で叫んでいたので、カマルさんもその様子に驚きながらも
「やっぱり、同じお国の人達だったのですね、お国へ帰れるのですね・・・・・」と思いながら
自分の胸の内の淋しさをおさえながら、トーマスさんに「ユカルクトゥドゥ ヤイビータンヤー」と言って
やさしく抱きしめました。
つづく
2007年09月23日
3番目の目で見た・オオハマのおじ~どうしても伝えたい話2
ところどころ傷んで、その修理をするのに
一カ月程はかかるので、
国に戻れるのはその後からと、船員から聞かされていたトーマスさんは、
その間に帰り仕度をしょうと思い、その前にカマルさんにちゃんと話をしなければ・・・・
と、その日の夕食もすんでから、カマルさんに声をかけました。
「カマル・・・ワンネー ウンジュンカイ ハナシヌ・・・アン・・・」
トーマスさんはカマルさんと一緒にいる間で覚えたカタコトのウチナーグチをつかって、話をしました。
「カマル、僕といっしょにイギリスに行こう、僕の国でいっしょにくらそう!」
カマルさんはしばらくだまってうつむいていましたが、スッと、トーマスさんの目を見つめ
「・・・お答えをする前に、私は貴方に話ておきたいことがあります。」と、いつになく
真剣な表情を見せたカマルさんでした。 「何ですか?」トーマスさんがそうきくと、
「実は、私、2ヶ月前程から、月のものが来ておりません、最近身体の調子もおかしいので、もしかしたら、子供を身ごもっているかもしれません・・・」
「子供?・・・子供・・・baby・・・oh・・」
トーマスさんはカマルさんを見つめ、目に涙をうかべながらカマルさんをやさしく抱き上げ、
えんがわにカマルさんをこしかけるようにしてゆっくりとおろし、そして自分は裸足のまま下におりて、カマルさんに向かい片足をまげ、片足はひざ立て、左手を胸に右手をカマルさんの方へ差し出し、
何事かとうろたえるカマルさんを前に、静かにこう言いました。
「ワント・・・マジュン・・・ミートゥ・・・ンダ・・・
二・・・ナティキミソーリ・・・・」
プロポーズの言葉でした。
その言葉をきいてカマルさんは、
ポロポロと涙を落とし、両手で顔をおおい、
首を横にふってこう言いました。
「no・・・sory・・・no・・・ごめんなさいトーマス、
私はあなたと一緒にはなれません・・・」
「wh・・・どうしてですか?私のこときらいですか?」
トーマスさんはききました。
「いいえ、いいえ、私は心からあなたを想っています。
あの大きな船がきてから、いつか・・・
この日がくると・・・あなたがそう言うと、私はわかっていました。でも、お腹の中に子がいると思ってから、
あなたと共に船にのり、遠い国への長旅の最中、もしお腹の子に何かあったら、それに私には両親も兄弟もいませんが、お世話になったおじや、おばがおります。
その方達に何のご恩返しもしないまま、あなたのお国へ行く事はできません。
あなたのお国の人達は、私とは髪の色も肌の色も瞳の色も違います・・・
私はあなたのお国で暮らしていく自身がないのです、ごめんなさい・・・ゆるしてください・・・
トーマス・・・・私はあなたとは一緒には行けません・・・・」
涙を流しながら、意を決して胸の内を話したカマルさんに悲しい表情をしていた
トーマスさんでしたが、しばらくして
「わかりました・・・・・でしたら私はいったん母国に戻り、心配して待っている父や母や兄弟に、あなたとのことを告げ、またこの島へ・・・カマルとbabyのところに戻ってきます」
「私は必ず、自分の家族のもとへ帰ってきます。
だからカマル・・・もう泣かないで・・・」
トーマスさんは立ち上がり、カマルさんの両手をとり、包み込むように
カマルさんを抱きしめました。
カマルさんはいたたまれなくなって、子供のようにトーマスさんのうでの中で
長い間、泣きました。
つづく
2007年09月25日
3番目の目で見た・オオハマのおじ~どうしても伝えたい話3
一緒にいられるわずかな時を
大切にするかのように、
仲むつまじく過ごしていましたが、
日がたつにつれ別れの時間が近づいてくる悲しみを感じずにはいられませんでした。
時折、トーマスさんは知念の村に出掛け、船の修理がどれくらい進んでいるのかを確認しました。
見る見る修復作業が進み、完成していくのを見ながら複雑な思いでした。
「帰るのをやめて、そのままこの島に…カマルのそばにずっといっしょにいようか……」
そんな思いもあって、トーマスさんは母国の両親あてに手紙を書いていました。
手紙といっても、カマルさんが織る布に染料を使って書いたものでした・・・
「船員に頼んで、手紙を国の両親に渡してくれとお願いをして、自分はこの島に残ろう。
手紙を読めば父や母も、私の気持ちを理解してくれるはず……」
けれども、トーマスさんの心の中には、自分の生まれ故郷に帰りたい、
父や母のもとで暮らしたいという思いも捨てきれず、ずっと気持ちはゆらいでいました。
もうすぐで完成となる船を見つめ、トーマスさんは決心しました。
「私は、父親になるんだ、生まれてくる子供の為にも、
私も父のように、我が子のそばにいて立派な大人になるよう見守ってあげよう……」
トーマスさんは、意を決して持ってきた手紙をにぎりしめ、浜に下りました。
木陰で休みをとっている船員達のそばに行き、顔見知りになった船員の一人に声をかけ、
話をしました。
「こんにちは…船もそろそろ完成ですね。」
「やあ、トーマスさんか、ああ船はもうほとんど仕上がっているんだけど…」
少し表情をくもらせた船員に、トーマスさんはたずねました。
「どうかしましたか?…何かあったのですか?」
その船員は、困った顔をして頭をかきながら、話してくれました。
「いや、3日ぐらい前に、この島の国王の使いだか、お役人だか、
何だかは知らねぇが、20人ぐらい押しかけてきてな、
おれ達を海ぞくじゃねぇかってなんくせつけやがって、いっくら説明しても言葉が通じねぇんだよ…
しまいにゃ刃物もち出しておれらをおどしやがった。
おれ達もこりゃ一戦交えるのかと思って覚悟してたんだが、船長から「待て!!」
と言われてな、そしたらよ、おれ達の船長とかじをとるやつ2人を縄でふんじばって、連れて行きやがった…
「心配するな、すぐ戻る…」って船長は言ったんだが、3日もたってんのに帰ってこねぇんだよ…
もしかして、あの変な連中に殺されたんじゃねぇか…って、もし戻ってこなかったら、
おれ達ゃどうすればいいのか・・・まったく一体全体どーなっちまってんだよここはー!!!」
怒りをはき出すようにその船員は、空に向かってどなり声を上げたのでした。
その様子を見てトーマスさんは、もっていた手紙を見つめ、自分のふところに納め入れ、こう言いました。
「あの、差し出がましいようですが、もし私でよければ、そのお役人に話をして、船長と仲間の方達を解放していただけるようお願いしてみてもいいのですが・・・」
「本当か!!トーマスさん」
その船員はうれしそうに、トーマスさんの肩をつかみ、ゆさぶりながらトーマスさんの目を見すえた。
「あ・・・はい・・・私はこの島に来て、もう二年以上になります。
言葉も少しはわかりますので、この島には城も国王も役人もおります。
この島の情報もいささか知ってはいるので、もしかしたらみなさんの役にたてるのかもと、
思ったものですから・・・」
「頼む!!いや・・・このとおりだトーマスさん、おれ達の船長を助けて
くれ!!! でなきゃおれ達は国へ帰れねぇ・・・」
その船員の言葉に胸がズキンと傷んだトーマスさんでした。
「わかりました・・・私は城に行って、みなさんの船長さんのことを
お話してきましょう」
「ありがとう! ありがとうトーマスさん! オーイみんな、ちょっと来い!
話がある、あつまってくれ!!」
その船員は耳が痛くなる程の大声で仲間達を呼び集め、トーマスさんを紹介しながら「我らが救世主」とたたえ、船員達より熱いエールを送られて、引くに引けなくなってしまったトーマスさんでした。
けれども、「自分の思いを運んでくれる同郷の友への助けとなるのであれば・・・」と
一肌ぬぐことにしました。
船員達と約束をかわし、カマルさんが心配するといけないとトーマスさんは、「酒でも飲んでいけ!!」と
引き止める船員達にあいさつをして、急いで家に戻りました。
そんな出来事が、トーマスさんの身におきていることなど知らず、家でトーマスさんの帰りを待ちながら、夕食の仕度をしていたカマルさんでした・・・そんなカマルさんもまた、何か悩んでいるようすでカマの火を炊きながら、気のぬけたようにハァーと大きなため息をついて考え事をしていました・・・
その日の昼前のことでした。トーマスさんが出掛けた後、自分も仕事に向かおうと、おばの家へ出向く仕度をしている最中に・・・
つづく
2007年09月26日
3番目の目で見た・オオハマのおじ~どうしても伝えたい話4
カマルー、カマルーウンナー」
えんがわの方で女の人の声がした。
「ウータイ、ナマチューグトゥ マッチョーチ キミソーレー」
カマルさんは、あわててえんがわに向かった。立っていたのは幼い頃から世話になっている、
おばのチルーであった。
「ウバマーヤ、ウヌフェーサカラ ヌーンチ ワッターヤーカイ メンシェービタンナ
ワンネー ナマ ウンジュヌ ヤーンカイ ティガネーシーガ イチュル トゥクマル ヤタンロー」
「あのね、カマル・・・私この間からあんたに話したいことがあったんだけど、
忙しくてなかなか時間がとれなくてね。」
「あ・・・でも仕事のほうは・・・」
ふうーっと一息ついておばのチルーが言った。
「カマルー、あんた最近体調がよくないようだから、今日はもう仕事の方は休みなさい・・・」
「エッ・・・あ・・・でも・・・」ドキッとしたカマルさんでした。
「カマルー私はね、小さい時からあんたのこと我が子と思ってずうぅと見てきたのよ、わかるね?」
「ハイ・・・」叱られる子供のようにカマルさんはおばの前にひざまづいた。
「あんた、私が何も言わないから、何も知らないと思っているの?」
「・・・・・・・・」
どこに出しても恥ずかしくないように女の務めも教えてやって、
いつかね立派な男性のもとに嫁がせようと、
そうやってあんたを育ててきたの…」
カマルさんはおばのチルーの前で両手をつき頭を下げた。
「お世話になってることは、わかっております。
おばさんには本当に心から感謝しています。」
カマルさんがそう言ったとたんに、おばの目がつり上がり、
ものすごい形相になった。
バンッ!!!とすごい音をたてておばのチルーはこしかけていたえんがわの板をたたいた。
カマルさんはおどろいて身体がビクッとした……
「いいかげんにしなさいよ!!私はね、あんたから感謝してもらいたくて、早くからここに来てるんじゃないのよ!!
私はね、腹が立って腹が立ってしょうがないんだから、あんたは私のこと何だと思ってんの?
私はあんたのこと我が子だと思ってきたのに、何であんたは私に何も話してくれないの?
私はあんたとは他人なの?家族じゃなかったの?」
「ウバマー?……」
その言葉を聞いたカマルさんは、ハッとして、おそるおそる顔を上げ、おばを見た。
怒ったその目にいっぱい涙がにじんでいた。
「カマルー…あんたがね、流れついたあのワケのわからない異国の男と恋仲なのは知っていたよ、
最初は私も心の中ではあまり良く思っていなかったけれど、
私はね、こんな風に言ったらなんだけど…
毛が金色だろうが異国の人間だろうが、あんた達二人が本当に心を結び合わせているのなら、
それはそれで認めてあげようって、それであんたが本当に幸せならって、そう思っていたんだけど、
私はね、知り合いから耳にしたんだよ、あの異国の男、あんたをおいて国に帰るんじゃないかって…
そのことだけじゃない、それにあんた、あの男の子供を身ごもっているでしょう……」
「おばさん…知って……」
「知ってるも何も、私だって子をもつ親だよ!!あんた見てたらおめでたしてることぐらい、すぐにわかるわよ!まったくもう…」
カマルさんは、鼻をすすりながら袂のすそで涙をぬぐうおばのチルーを見て、反省の念に陥った。カマルさんも、いつかは話さなくてはと思いつつも、異国の人と夫婦になることで、世話になった
おばにいらぬ心配や迷惑を
かけ、恩をあだにして返すのではと恐れ、思いを告げることが出来ずに、ずっと思い悩んでいたことだった……
とても温かい涙だった…
この時、カマルは初めて「母親」というものを理解した。
これまで世話になってはいた
ものの、やはり実の子ではない
自分にコンプレックスをもっていたのは確かだった。
だから、なるべく迷惑のかからないよう、それだけを自分の肝に命じ、これまで過ごしてきた、
なのにおばのチルーはちがっていた。
ずっと自分のことを見ていてくれた、こんな涙するほど心配してくれていたのに…
カマルさんは、これまでのおばに対する自分の思いを恥じた…
「ごめんなさ……おばさん…ほんとうに、ごめんなさい……
自分勝手なことばかりして…話そうと…何度もおばさんに打ち明けようと、思ったの…」
「でも…」おさえていた言葉が出るように、涙がポロポロと落ちてきた。
おばのチルーは、「もう、この子は…」と言いながら、カマルさんの頭をぐいっと自分の胸に
おしつけ抱きしめた。
「…アンマー……」カマルさんはこの時、生まれて初めて母親の温もりを知りました。
本当の親子じゃないからと、つまらない意地をはっていた自分の心の中にあった
暗い影がなくなっていくのを確かに感じとり、そしてこの時、カマルさんとおばのチルーさんは、本当の親子の絆を結んだ瞬間でもありました……
つづき
2007年10月01日
3番目の目で見た・オオハマのおじ~どうしても伝えたい話5
親子の絆というものを理解した
カマルさんでした。
それから、少しづつカマルさんは、トーマスさんとのことを全て
おばのチルーさんに話しました。
「ハァ・・・ そーだったの・・・
でもねカマル、そのトーマスさんが必ず戻ってくるって言ったってネェ、
国までたどり着くのだって無事にすむというわけでもないのに、
ましてやまた戻って来る時だって・・・ 」
「わかってます・・・わかっているんです。
私も毎日のようにそのことばかり考えてしまうんです。
考えちゃいけないって思っても、あの人に何かあったら・・・戻ってこなかったら、もし死ん ・・・」
言葉をつまらせ、涙ぐむカマルさんでした。
「あぁ、もうわかったから、あのねカマル、私からそのトーマスさんとやらに少し話をしてみるから・・・」
「話・・・ って・・・ おばさん?」
「だからね、子供も生まれるってのに何でわざわざ国に帰んなきゃなんないの?
そんなことは子供がちゃんと成長して、立派な大人になってからだっていいじゃない、
どのみちね、年とって死んで天国に行ったら、父親にも母親にも会えるんだから、思う存分一緒にいられるんだから、別にね、何だったら天国に行ってからミーボンの時に、国に帰ればいいじゃない!」
「おばさんったら・・・」
「だけどね、カマル、幼いうちから親もなく育つ子供の思いは、
あんたが一番その辛さ、わかるよね・・・自分の子供にも同じ思いさせるつもりなの?だからね、私からトーマスさんに話をしてみるから、国に帰るのを止めて、あんたの側で暮らしなさいって!」
「だ・・・だめよ、おばさん! トーマスにそんな話・・・
彼だって本当はまだ迷っているようだし・・・私・・・私のわがままでそんなこと言ったら・・・」
キッとした表情でスッと立ち上がり、
「いいえ!!あんたがどう言おうと私は絶対にトーマスさんには、
ここに残ってもらうよう話をします。
何が「私のわがままで」
あんたは、母親になるんだよ、 「母親」よ!!
もう少し強くならないとだめよ!! これじゃ何も守ることなんてできやしないよ・・・ 大切な人、なくしてもいいの?」
「・・・・・・・・・・・」
キッパリと言い切ったおばのチルーの言葉に対して、
だまったまま首を横にふるカマルさんでした。
「とにかく、私は明日・・・ あー明日は忙しいから、
あさって、トーマスさんに話をしに来るから、家にいるようにってあんたから伝えておきなさい。
いいね、二人ともどこにも逃げないで家にいるよう・・・わかった?」と
言葉を残しておばのチルーさんは、困った表情のカマルさんを後にして、
スタスタと帰っていったのでした
こうして、そんな出来事があったその日の夕暮れ時、
カマルさんはずっと、おばの話をトーマスさんにどうやって伝えようかと
考えてはため息ばかりをついていました。
「ハァー・・・トーマスに、なんて言えばいいのか・・・」
ガタガタッ、と勝手口の戸が開き、長い道のりを歩いてくたくたになったトーマスさんが帰ってきました。
そのトーマスさんもまた、帰り道の間中、同郷の船員たちの頼まれごとをカマルさんに
どうやって説明すればいいのか、ずっと考えていたのです。
「・・・hi・・・カマル・・」
「ア・・・ナーニッカ ナトーミシェーサヤ・・・」
2007年10月20日
3番目の目で見た・オオハマのおじ~どうしても伝えたい話6
トーマスさんとカマルさん、お互いの胸の内にある思いを
どうやって伝えればいいのかと考えるあまり、
何となくギクシャクしてしまいました。
「…あ、カマルその…今日は」
「あ、そうそう今日ね、朝早くからチルーおばさんが家に来ていたのよ…」
「そ、そうか…それより、今日知念の…」
「あぁ、船の様子を見に行ってたのよね。疲れたでしょ、お夕飯の仕度できてるから、食事にしましょ…」
「あ…あぁ、そうだな…」
どことなくぎこちない会話をかわすと、二人とも言葉を失ったようにだまりこんでしまいました。
言葉をかわすことなく、何となく気まずい空気の中、トーマスさんに食事を運ぶカマルさん・・・
「ウサガミソーレータイ・・・」
「ン…」
はしをとったトーマスさんは、お茶わんから出る温かいゆげを見つめると、思いつめた顔で
おもむろにはしをおき、カマルさんの方をむいてつぶやくように言いました。
「どうしたの?どこか具合でも悪いの?」
カマルさんはその時はじめて、トーマスさんの様子がおかしい事に気が付きました。
「何か、あったの?」
カマルさんがそう聞くと、トーマスさんは、突然カマルさんに頭を下げてこう言ったのでした。
「…sory…ごめんなさい、ワタシのことをゆるしてください…」
「ト・・・トーマス?何 ・・・・・何を言っているの? ヤダ・・・頭下げたりして、どうして・・・
知念の村で何かあったの?」
この時代、男性が女性に頭を下げるということは「あるまじき行為」であったので、
カマルさんはトーマスさんのその行動に、とてもおどろきあわてました。
「ねぇ、やめてください、 頭を上げてちょうだいトーマス! いったい何があったの?
お願いだから、顔を上げて・・・・トーマス!!」
頭を深々と下げ、何も言わず身動きひとつせずにいたトーマスさん・・・
カマルさんは、あせったようにトーマスさんの手をとろうとして、お茶わんをひっくり返してしまい
せっかくの夕食もだいなしになってしまいました。
こぼしてしまった汁を急いでふきながら、トーマスさんを気づかうカマルさん。
「ごめんなさい、やけどしなかった?すぐに取り替えてくるから・・・」
トーマスさんから、何の応答もないままで、
むしろを雑巾でゴシゴシとふいているうち、カマルさんは力がぬけたように手が止まってしまいました。
「・・・・・・お願いトーマス顔を上げて・・・・・」
尋常じゃないトーマスさんの様子に、カマルさんは得体の知れない不安が込み上げてきて
悲しくなり、大粒の涙がこぼれ落ちてきました。
「もー、何なのよ・・・・」泣きながら叶ぶようにしてトーマスさんの胸元をつかみ、
なぶるようにしていたカマルさん・・・
泣くのをガマンしているかの様に瞳をギュッと閉じ、唇をかみしめていたトーマスさんは、うつむいたままカマルさんの肩をつかんで自分の胸に抱き寄せました。
何も言わず、しばらくだまったまま二人はそのままでいました。
お互いの状況にふりまわされ、心労を感じていたトーマスさんとカマルさんでしたが、この時、言葉を交わさずとも、今はまちがいなく愛しい温もりを抱いているという真実だけが、二人にとっての「大切な時間」であることをあらためて心に刻んだのでした。
「・・・ずっと一緒にいよう・・・・・」
「え?・・・・・」
2007年11月01日
3番目の目で見た・オオハマのおじ~どうしても伝えたい話7
「いっしょ・・・って、
国には帰らないってこと?」
「…どうして?」
「決めたんだ、私は私の新しい家族と共に暮らすって」
「でも…ご両親は心配なさっているはずよ」
「だから、手紙を書いたんだ、知念の浜にいる同郷の方達に頼んでこれを渡してもらおうと」
そう言って、トーマスさんはふところから麻生地を紺色に染めたアサジクンジの織物をとり出してカマルさんに見せました。
「トーマス…これは私が織った・・・」
「そう、その手紙を書く為に、君におってもらったんだ」
「それじゃ、その時から帰らないって決めていたの?」
カマルさんは、自分が織った麻地に、トーマスさんが夜遅く、何やら書き物をしていたのは知っていました。
けれども、英語で書かれていたので、何が書かれているのかは気になってはいましたが、別れの手紙であったらと思うと悲しくて聞くに聞けず、だまっていました。
「決めていたんなら、話してくれたらよかったのに・・・」
「ん…いや、決めていた訳ではないんだ。・・・カマル、正直言って私はずっと迷っていたんだよ、
帰るべきか残るべきか」
「…本当は、帰りたいんでしょ・・・」
「うん、まだ帰りたいと思う気持ちもあるのは確かだ」
「…だったら帰ればいいじゃない!」
「カマル・・・」
「だってそうでしょ、それじゃまるで私が・・・
私のせいで帰れないってことになるじゃない、じゃ何?私のためにガマンしようなんて思っているの?
そんなの・・・ そんなこと私あなたに頼んでなんかいないわよ!!
あなたが寂しい思いをひきずったまま、遠いふるさとのことを思い出しては、悲しい顔をするのを私にそばで見ていろっていうの?あなたがさびしそうな顔をする度に、私のせいでそんな思いをさせてしまっていると・・・そんなの・・・
そんなことになったら、私、絶対に後悔する。アナタにそんな思いをさせてまで
一緒にいたいなんて思わないわよ!!」
相手を思いやる気持ちと、抑えきれない自分の想いが交差してしまい、無意識に突き放してしまうような
言葉になってしまうカマルさんでした。
「カマル・・・そうじゃないよ」
「そうじゃないって何よ!!ガマンしていたのよホントは・・・・
行かないでって、そばにいてほしいって、何度もそう言いたくなるのをガマンして、
こらえて・・・あなたの願いが叶うようにって・・・・
それなのに・・・・・
・・・・帰りなさいよ・・・
あなたなんかいなくなったって、私はちゃんと子供も育てていけるから・・・・・
帰ればいいじゃない・・・帰りなさいよ!!」
こぼれ落ちる自分の想いを止める事ができなくなって、ただ泣きながら打ち震えるカマルさん。
トーマスさんは、そんなカマルさんの姿を見て、痛いほど気持ちはわかっていたのでした。
「いやだ!!」
大きな声でトーマスさんはそう言い切りました。
「もう決めたんだ!私はずっと一緒にいるって」
「そんなの、ただめいわくなだけだわ!」
「No!私は帰らないといったら、帰らない!」
「な、何よ・・・私がせっかく・・・帰りなさいったら、帰りなさい」
「No!イ、ヤ、デ、ス!!」
「何がNoよ、帰れってば!!」
「ヤーガ、ヌーンディイチン!ワンヤ、チムンカイスミトールムンヌ!」
(お前が何と言おうと、私は心に決めたんだ!!)
「ウンジョウ、イヒグワァーヤ、フリテーネーンナ?」
(アナタ、ちょっと頭おかしいんじゃないの?)
「イー、ワンヤ、フリムンヤサ!」
(そーだ!私はバカだ!)
「フリムン!!」
(バカ!!)
しばらく、そんなやりとりを続けていましたが、気が付くと
まるで、子供のケンカのような会話に、何だか次第におかしくなってきて、
おもわずふきだして笑い出してしまった二人でした。
「アナタと話をしていると、悩んでいたことがバカみたいに思えてきたわ。」
いつの間にか、笑顔すら浮かべるカマルさん。
実のところ、トーマスさんはその笑顔が見たくて始めた子供のケンカ・・・
策略の1つであったことは、カマルさんも気づかないトーマスさんの「思いやり」でした。
2007年11月24日
3番目の目で見た・オオハマのおじ~どうしても伝えたい話8
「オオハマのオジーどうしても伝えろ」のお話。
(トーマスさんとカマルさん編)を忘れかけているので、前回のお話は・・・えーと?
え~・・・前の見りゃわかる・・・ということで前の続きから書きます!!
お互いの心の内を洗いざらい打ち明ける事で、二人は心の距離を又一歩近づけたのでした。
「ならアナタ、ここでずっと暮らすつもりなの?」
(うちな~ぐち字幕)
「アンシェー ウンジョウ クマンカイ チャーウイ スンチル、チメール ヤンナー?」
「さっきから「そうだ」って言ってるだろ!自分は心に決めたんだ!!って……
しょっちゅう同じことばっかり聞くなよ!」
(うちな~ぐち字幕)
「キサカラ ヤンチ イチョーシェー、 ワンヤナー チムンカイ スミトールンディー!ヒッチーナー、イヌクトゥビカー イーケー サンケー!!」
「そう言うけど・・・アナタが言ってること私、何だか信じられなくて…」
(うちな~ぐち字幕)
「・・・アンイーシガ ワンネー ウンジュヌ イクトゥバヤ、
ヌーガラ ウムイグリサン・・・」
心配性のカマルさんの(フンデー)すねて甘えた態度にあきれ顔でため息をつくトーマスさんでした。
「そんな事より、知念の浜にいる私の仲間達から頼まれごとがあるんだ、
朝早くから首里の城まで行かなければならないんだよ・・・」
(うちな~ぐち字幕)
「ウヌクトゥヨカー、 チネンヌハーマニンカイウイル ワンシンカヌ チャーヌ タヌマリグトゥヌ アグトゥ、
ヘークカラ スイグシクンカイ、 イカンデーナラン」
「首里城?どうしてあんな遠い所まで・・・」
(うちな~ぐち字幕)
「スイグシク・・・ ヌーンチ アガトゥマディ・・・」
トーマスさんは今日知念の浜で会った同郷の人達が海賊と思われ、役人に連れて行かれたこと、
そしてその仲介役としてトーマスさんが首里城のお役人に申し立てをすると引き受けたこと、
一切の事情をカマルさんに説明しました。
「そう、お国の方達も大変お困りね。でも、アナタが首里城のお役人に申し立てをしても、
信じてもらえるかしら」
終止沈黙の二人、先に口火をきったのはカマルさんでした。
「・・・私も一緒に行きます!!」
「え?」
カマルさんの一言にトーマスさんは目をパッとして驚きました
「だって、そんな金色の髪の毛をして、
青い瞳の人がベラベラ上手に方言しゃべったらみんなびっくりしてよけいに怪しまれるじゃない!
だから、私が一緒に行ってあげる」トーマスさんは一理ある!
と思いながらもリンとした態度でそう言い切ったカマルさんに
「ダメだと言っても聞かないな・・・」
と思いあきらめ、そして、何となく笑いが込み上げてくるのをガマンしました。
「何よ!!」
「ん・・・いや、えらそーに・・・」
「えらいのよ私、」
「あ、そう」
「そうよ!!」
「じゃ、朝早いんだったらさっさと片付けして休みましょ」
さっきまでメソメソしていたと思ったら、
今度はシャキっとしてキビキビと後片付けを始めたカマルさんを見て、
「女というものは、ほんとに弱いのか強いのかわからないものだな・・・」と
心の中で思うトーマスさんでした・・・・・・・
2007年11月26日
3番目の目で見た・オオハマのおじ~どうしても伝えたい話9
とてもよく晴れた秋晴れの「運命の日」でした。

「ねぇ、アナタ、トーマス!朝よ、早くおきてくださいな」
(うちな~ぐち字幕)
「エー、ウンジョウ、トーマス!ユーアキトンドー ヘークナー ウキーミソーレー」
「ン~・・・」
その元気なカマルさんの声に、まだ夢覚めやらぬトーマスさん
最近のカマルさんはつわりがひどく、朝はほとんどトーマスさんの方が先に起きて仕度をしていたので、
「何、はりきってんだろ…」と思いながら、もぞもぞと起き上がりました。
「朝ごはんも召し上がって!、早く出かけないと首里城に着くまで日が暮れちゃうわ」
(うちな~ぐち字幕)
「ヒティミティン ウサガティ ヘーク イジランデー スイグシクンカイ マディヤ ニッカナイドーヤー」
ボゥーとしながら、自分の目の前に置かれている温かな湯気立つ食膳を見て
カマルさんの気合いと覚悟と希望が伝わる「朝ごはん」を感じとるトーマスさんでした。
朝食を終え、出かける準備をしていた矢先の事でした
「大変なことになったわ!どうしたらいいのかしら、トーマス!トーマス!!」
(うちな~ぐち字幕)
「デージナトン、チャーシシェー シムガヤー、トーマス!トーマス!!」
あわてふためき、動揺したカマルさんが戸締りをしていたトーマスさんのもとに叫びながら
走り寄ってきました。
「そんなに大きな声を出して何なんだ」
(うちな~ぐち字幕)
「ウフィナーナ アビィティ ヌーヤガ!!」
「チ、チルーおばあさ・・・ちがう、私のおばよ!チルーおばさんの事!
今日家に来るって言ってたけど、わ、私ぜんぶ忘れちゃってアナタに話をしなきゃって、
どうしよう大変な事になっちゃったと思って・・・」
(うちな~ぐち字幕)
「チ、チルーオバー、 アラン ワンウバマーヨー!
チルーウバマーヌクトゥー チュークマンカイ チューンローンディー イチョータシガ、
ワ、 ワンムル ワシリヤーニ、 ウンジュンカイ イーンディー ウムトータルムンヌ、
チャーシ シェーシムガヤー、ナーデージナトーンディスシガ」
ヤレやれと言った感じでトーマスさんはハァーっと肩を落として
「カマル、カマル!落ち着いて頼むから少し落ち着いてくれよ、大丈夫、大丈夫だから!!」
子供をあやすようにカマルさんを抱き寄せ、背中をポンポンと軽くたたいて落ち着かせようとする
トーマスさん、
「私一人でも大丈夫だから、カマルは家に居て、おばさんに又、
今度お話は伺いますからって伝えておいてくれ」
「イヤよ、私アナタと一緒に行くって…」
トーマスさんはゆっくりと動揺するカマルさんの頬に手をのばし、やさしく微笑みながらこう言いました
「本当は、キミが昨日、私と一緒に行くって言った時に言いたかった言葉なんだけど、
あの時言ったって、キミはきっと聞く耳などもってくれないだろうと・・・
それに、言われなくとも、充分解っていてのキミの覚悟・・・
そう思ってだまっていたんだけど、どうやらキミに伝えろと、神様が言っているのかな?
ま、その伝えるチャンスをもらったのだろう・・・」
そう言ってトーマスさんは話を続けました。
2007年11月30日
3番目の目で見た・オオハマのおじ~どうしても伝えたい話10
うろたえるカマルさんをなだめながら、トーマスさんは、昨日言いたくても言えなかった思いを
カマルさんを気遣いながら、言葉を心の中で選び
話をし始めました。
「カマル、一緒に行ってくれるという君の気持ちはとてもありがたいけど、
首里城まで行くには、大変長く歩かなければいけないんだよ、いくつもの山を
上ったり下ったりして行かなきゃいけないし、地面も夕べの雨でぬかるんで、滑りやすくなって
足下も危ない・・・
わかるだろ?それに今、お腹の中には大切な私達の子が・・・」
(うちな~ぐち字幕)
「カマル、マジュン イチュンチル ヤー ウムイヤ イッペー 二フェールヤシガ、
スイグシクンカイ イチュルマディヤ、デージナー ナゲーン アッカンデーナランドー
チャッサガラヌ ウームインヤ ヌブイクダイサンデーナラン マタン チヌーカラ ウティトールアミサーニ
ジーヤ ジャカジャカーシー ヒサンウトゥルサン!ワカトーラヤ? ナマ ヤーヌ ワタンナーカインカイヤ
ワッター カフーナン クヮァヌ ムッチョーンドー ・・・」
「そ、そんな事わかっているわよ!でも!・・・」
「ア、アンスールクトゥヤ ワカトーイビーサ!アン ヤシガ・・・」
「君も、私に対して万が一何かあったら、って考える事あるだろう?私も同じ思いなんだよ」
「ヤーヤティンンヤ、ワンニンカイ マチゲーティ ヌーガラ アイーネーディチ カンゲールクトゥ
アィンヤサ二? ワンヤティン ヤートゥ イヌクトゥ ウムインドー」

「だから!一緒に行くって・・・」
「アンスグトゥ マジュン イチュンチ・・・」
「ん、一緒に行こう!」
「イー、マジュン リカ!」
「?何よ、だったら・・・」
「?ヌーヤン、アンヤレー・・・」
「その前に!!一緒にチルーおばさんのところへ行って、おばさんに事情を説明して、
ちゃんと了解を得てなら、いいじゃないか!」
「ウヌメーニ!! マジュン
チルーウバマー トゥクマンカイ イジャー二 ウバマーニンカイヤ アンシルヤンドーンディチ、
シカットゥー ワカティキミソーチカラヤレー シメーサニ!」
「え?チルーおばさんのところへ行ってからって・・・」
「ヌーゥ?チルーウバマートゥクマンカイ イジャーニンディ・・・」
「そう!!」
「イー」
「それなら・・・・・・・・」
「アンシェー・・・・・・・」
トーマスさんとカマルさんは、さっそくチルーおばさんの家へと向かいました。
道行く途中、カマルさんはふとさっきのトーマスさんの言葉を思い出して
何となくトーマスさんに、聞いてみたくなった事がありました。
「ねぇ、さっきアナタ私に言ってたじゃない?キミに伝えろって神様が言ってるんだろうって・・・」
「ん・・・それが?」
「アナタのお国の神様ってどんな神様なの?」
「どんな・・・って、言われても・・・」
「この島にはたくさんの神様がいるわ、太陽の神、宇宙の神、龍宮の神、水の神、火の神、
河の神、それからねフール神!お手洗いの神様!」
「フール?a john?
私の母国でお手洗いの神様はあまり聞いた覚えはないけど、大体同じかな」
「私の父もその先祖も、もとはアイルランドという島の出身で、昔、よく父からアイルランドの神話や伝説を聞かされて育ったんだ。この島の伝説と同じように、火を司る神や太陽神、そうだ!この島に伝わるキジムナーとよく似た人を困らせては喜ぶようなやんちゃな妖精の伝説があるんだよ」
「キジムナー?イギリスにもキジムナーがいるのね」
「そう、だから違うように感じるけど、きっと神様や精霊はどこの国のものではなくて、
みんなもとは同じなんだと思うよ」

「そうね、そうかも知れないわね・・・」
「こんな話しをしていたら思い出した!アイルランドの神話にね、こんな話があるんだよ。
遠い昔「エリ」という名の王族の王女様が海を眺めていた時、海の彼方から銀の船がやってきて、その船から、黄金の髪に輝かしい身なりの美しい若者が降り立ったそうだ。
その若者は、「エロタ王」という名の海の神族で、浜で出逢った「エリ王女」と「エロタ王」
その二人は一目で恋に落ち、その場に身を横たえて愛しあったそうだ…」
「ちょっ…ヤダトーマス急に、そんな恥ずかしい話、ヤメテヨ…」
顔を真っ赤に染めて恥ずかしがるカマルさんでした。
書きましたよー♡なーがいあいだ待たせて
ごーめんんん♪
すぐに、つづきもかきま~す!
2007年12月11日
オオハマのおじ~どうしても伝えたい話11・3番目の目で見た
トーマスさんが突然話し始めたアイルランドの神話
Make Loveな話に思わず恥らうカマルさんでした…
真っ赤な顔をして、パタパタとトーマスさんのうでを叩く様にして、
顔を覆うカマルさんにトーマスさんは言いました。
「少しでいいから、私の話をまずは、聞いてくれよ」
(うちなぁ~字幕)
「エ~イットゥチグワァーヤ、ワン ハナシェー マジェ チチンジークィレー」
カマルさんは、とりあえず高揚した自分の気持ちを抑え、ウンウンとうなずきました。
「それからね、そのエロタ王はエリ王女に黄金の指輪を与え、彼女にこう言ったそうだ
(これから生まれる私とアナタの子供には、エオヒド・ブレスという名前を付けてくれ)と、
そう彼女に頼んで又、海の彼方に去っていったそうだ。
そうしてエロタ王が言ったとおり、エリ王女は身ごもり、やがて生まれ出た子に
(ブレス)と名前を付けた…そしてその子はスクスクと立派に成長し、14歳でアイルランドの王になった…
というお話・・・」
文化のちがいで、ところどころ意味が理解できないカマルさんでしたが、
ニュアンス的には通じているようでした。
「ふぅ~ん…」
はるか昔の自分の知らない遠い異国の神々の伝説に、思わず聞き入って感心するカマルさんに
トーマスさんは話を続けました。
「それからねカマル、この伝説に出てくるエロタ王とエリ王女の子として生まれたのがブレスね。
その名前の(ブレス)という言葉の意味が、トゥアッダーデーというアイルランド種族の古代の言葉で
(美しい)
という意味の言葉なんだよ。」
「ウリカラヤー カマル、ウヌ カミウヤガナシヌハナシェーニンカイ イジティチュール
エロタウフグシクヌヌーシ ディチルチュトゥ エリンディチル ウミナイビトゥヌエーダニンカイ
ウマリタル カミングワァヌ ブレスヤー 。 ウヌ ナァーヌ(ブレス)ンディイール イクトゥバヌ イメーヤ
ワッターシマヌ カーマムカシヌ イクトゥバディ (チュラサン) ディイール イクトゥバヤンドー」
「ブレス・・チュラサン…カフーナァーチキティタブラッティ…、アンシル リッパグワァーナトミシェーーサ!」
その言葉を聞いてニッコリと微笑んだ
トーマスさん。
「だからねカマル、私の勝手な思いつきなんだが、これから生まれてくる私達の子供にも
同じ名前を付けてやりたいと思っているんだけど…いいかな?」
「ヤグトゥテー カマル、
ワン ドゥークルカンゲードゥヤシガ、
ナマカラン ウマリティチュール
ワッタークワァンカイヤ イヌ ナァーン
チキーガヤーンチ ウムトーシガ…
シムガヤー?」
トーマスさんのその言葉に大きな目をパッチリあけて、キョトンとした表情を見せたカマルさん。
「トーマス…あなた…名前って?あなたもう、こんな早くから子供の名前なんて考えていたの?!」
「トーマス…イェーウンジョー…ナーンディイ?
ウンジョーナー ウヌヘーサカラ、クワァヌ ナーヤ カンゲートーミシェータンナー?」
人差し指で、こめかみの生え際を照れくさそうにポリポリとかくトーマスさん…
「ん…実は・・・・・」
「ン…ジチェー・・・・・」
ストン!とまるで力がぬけたように肩を落とし、ポカンと口を開けてトーマスさんを見つめるカマルさん。
「・・・・・あきれた、気の早い父親ね。」
頭をかきながら、うつむき照れる気の早いパパ。
今度は、トーマスさんのほうが顔を赤くしてしまいました。
「だから、その…何か…この琉球邦で言う(美しい)という文字はどう書くのか、知らないか?」
「美しいという文字?…そーだ、昔のことだけどね、チルーおばさんたら、おかしいんだから…」
カマルさんは、思い出すようにトーマスさんに話を始めました。
「私に、いつも口癖のようにいってたの。(アンタタチからは、女でもちゃんと勉強して、お侍さんよりも
偉くならないとダメよ!)って、そんなおばさんだから、本気でその漢の文字を習いたいって言い出して、
チナワン部落(今の宜野湾市)にいる物知りの偉い学者さんの所まで行って、
その漢の文字を習ってきたのよ。
それはいいんだけど、私にまでそれを覚えなさい!って言って無理やり連れて行かれて
その漢の文字を習わされたことがあったわ。
正直言って好きじゃなかったんだけど…でも教えてくれた方はとてもやさしい方だったわ。
おお・・なんていう名前だったかしら?大濱・・・大濱なんだっけ?・・・・・忘れちゃった・・
あ!でね、その漢の文字に(美)という文字があるの、大濱のヤッチーが言ってたわ
(この言葉は美しいという意味の文字だよ)って。
……いいわね、美・・世・・美世、美しい世界!ねぇ、トーマス!!「美世」って名前いいと思わない?」
なーがいあいだ待たせて
ごーめんんん♡♪
2008年07月08日
恵比寿様への手紙
いよいよ夏本番ですね~♪ 私は、もうすでに夏ばてしておりますが~
ここらでひとつ、更に暑苦しいかもしんない
おも~いお話をいたしま~す♪
(うざっ☆ちょっと重いのはかんべんしてよ~と思う方は、
今すぐにげてぇ~~にげるのよぉ~~☆)
と、心の準備ができたので♪
<私の目で見たホントは重い7副神の裏話>
れぇの絵本の原画を描く以前に、書き残していたものなのですが、
(12,3年・・・もっと前かな、目に見えない者達から、いろいろと話をされるのはいいんだけど、
話が長すぎて覚えられないので、すぐに書き残しておくという
癖を付けていた頃に書いたやつです。)
いつものごとくな昔の戯言を載っけてみました~
【七福神に宛てた手紙】
福の神として古くから信仰の対象となってきた<七福神>
その本当の心を知っているのは、私だけ・・・かもしんない・・・・
自分の中に七福神のうちの誰かが住んでいるとしたら、
その神様はどの七福神でしょうか、どんな表情をして見ているのでしょうか?
笑っている?怒っている?それとも泣いている?もしかしたら光ってたりする?
でも、どんな顔をしていても七福神が願っている事は皆同じ。
本当の幸せは何か、自分の力で見つけ出し、
自分の力で手に入れてほしいだけ。
神様が願っているのは、何にも頼る必要もないほどに、強い心を持ってほしいだけ。
七福神にどんな表情をしてもらいたい?
一緒に笑ってもらいたい?一緒に怒ってもらいたい?一緒に泣いてもらいたい?
神様達を笑わすのも、怒らすのも、泣かす事も出来るのは、
自分自身だという事をどうか知ってください。
そしていつか、仲のいい友達になってください。
それが、まだ知らない自分を知るための一歩となります。
恵比寿様へ
先日は、いろいろと教えていただき、ありがとうございました。
始まりは、いつも雨だとおっしゃった恵比寿様
あれから恵比寿様について考えることが多々ございまして、忘れること無きよう心に残したく
私なりの見解ですが、もう一度恵比寿様の足取りを確かめたく、
このような文面にてお伝えすることにいたしました。
私の見解に過ちがございましたら、ご指摘くださいますよう
お願い申し上げます。
それでは、改めて申し上げます。
商売繁盛、財を授けてくれると云われる恵比寿様。
ニッコリとしたその人なつっこそうな笑顔の裏に隠された悲しい涙の真実を
聞かせてくださいましたね。
幼い日に偏見をあびながら育った子供は、必死になって生きようと懸命に努力を
しました。
海上、漁業の神ともされ、人の世ではよく鯛を釣り上げる姿で描かれていたりしますが、
日本神話においては蛭子(ヒルコ)とも呼ばれていますね。
血をススリ死肉を食らうとされる
ナメクジの様な生き物の名前が付けられている恵比寿様ですが、
それは恵比寿様が生まれた時すでに始まっていた苦悩の日々のように思えます。
恵比寿様は奇形児として生まれ出、その醜い姿に
親は気味悪がり、我が子である恵比寿様を「化け物」だと言ってまるでゴミの様に迷宮に
幽閉してしまいましたね。
親に見捨てられ、動物以下の扱いを受け、3歳まで足が立たず、
それまでずっとズルズルと、足をひきずる様に地を這いながら
お育ちになりましたね。
そのお姿から、蛭子という名が付けられたと伺っております。
親の胸に抱かれる事なく、人と言葉を交わす事もなく年月が過ぎ、
ようやくたって歩ける様になったまだ幼い恵比寿様は、どのような思いでお育ちになられたのでしょうか、
つたないその足取りでも歩ける事の喜びを感じながら、
恵比寿様の魂は一点の曇りも無い純粋な心を持つとても美しい
魂であるという事を、その頃は誰も気付いてはおりませんでした。
歩ける様になって、ようやく牢獄から解放され、生まれて始めて日の光を浴びた喜びも束の間
恵比寿様にとって更なる苦渋を強いられましたね。
神の御子でありながら、醜い姿というだけで追放され、奴隷として働かされる日々、
でも恵比寿様は普通の暮らしを知らずに育った事が皮肉にも幸いして
怒鳴られようが、ムチで打たれようが、恨み事一つ感じず平気でいらっしゃったことを
幸と呼ぶべきか、不幸と呼ぶべきか、私は迷います。
恵比寿様が平気でいられたのは、
動物以下の扱いで育った為、何の「知識」も得ていなかったからだと思いました。
無知であることは、救いにもなるのでしょうか・・・
でもムチ打たれる重労働の苦痛は平気でも、恵比寿様には1つだけ悩んでいる事が
ありましたね。
それは、醜い自分の姿を見る者達が見せる表情でした。
追放された地獄界では、
恵比寿様のお姿を見て、好奇の目でとらえ、わざと恐ろしいと悲鳴をあげる者もおりました。
私、そいつにむかっ腹が立ちました。でも恵比寿様は怒りませんでした。
まるで汚い物を見る様な目でしかめ面をする者も、
私は、恵比寿様がどのような方かを知っているので「アンタの方がよっぽど汚いし」
と思いました。
バカにするように笑う者も、
「バカにバカって言われたかネ~よ!」っていってやればいいのに、と
恵比寿様に対して腹立たしく感じました。でも恵比寿様は悲しそうに笑っておられました。
時には立っているだけでも、追い払うように棒で叩いてくる者もいましたね。
私は、そいつにキレました。
そんな経験を重ねていく内に、恵比寿様は考えるようになられました。
無知なる領域を脱し始めるきっかけとなったのが、自分を見る者達の反応でした。
人の世で言う<コンプレックス>を持つことにより、知恵が働きはじめたということでしょうか。
「どうして自分を見るだけで、あんな顔をするのだろう・・・」と、
何の知識も持たずして、答えを得ようとするのは大変な気苦労をされたことと存じます。
恵比寿様がその時思われた
「皆のように言葉を話せたら・・・普通に会話が出来たら・・
皆、自分に優しく笑ってくれるはずだ」
出した答えも、その後に裏切りを受ける流れを見てしまった私には痛ましく感じる答えです。
自分への理解を求める為の恵比寿様のすさまじい学びは、大変驚愕いたしました。
自らの存在を周囲の者達に認めてもらうことは、今の時間ですら容易ではないというのに・・・
特に「話かけてもだめなら、言葉を形にして伝えてみたら・・・」という発想
文字というものの始まりを見出した瞬間でしたね。
心が見て、感じて、思うことを表現する形、それがこの世に反映し、
今でも必要とされる文字の始まりであるかと思うと感慨深くなります。
けれども、恵比寿様がその頃住い家とされていた洞窟の壁に
最初に書いたものは、文字というよりも、大きな風景画のようでしたが・・・
文芸学の神とも言われる所以でもあると思いました。
文字というものは、存在の描写であり、形無きものですら形とした、ということなのかと思いました。
描き続け、記した文字はあっという間に膨大な量になり、
無知といわれたその知識は、すでに神の力に達していることにも気付かずに日夜研究に
没頭しておりましたね。
でも、恵比寿様が本来心から望んでいたのは<仲間>でしたね。
心を分かち合える者達を必要とし始めた学びだったのに、一向にその仲間を得る事ない状況に
ある時期から知識を得たことを後悔し始めましたよね。
「どんなに学んでも、言葉を覚えても、
友達など一人も得ることが出来ない・・・
それどころか、前も今もぜんぜん変わらない・・・
どうしてなんだ・・・」
周りの者達が言う言葉は決まって同じ
「向こうへ行け!」
「汚いから側に寄るな!」
「気持ち悪いヤツ!」
「化け物!」
恵比寿様はその言葉の意味を知ってしまっているが故に、更に苦しむことになりました。
「知識を得ることなど無ければ、
その言葉の意味も解らずに済んだのに・・・・・」と、
後悔の念を感じた時でした。
ですが、大変失礼だと思いますけれども、学ぶべき点が少々ずれていたからだと私は思いました。
私は、煩悩を持つ人間であるからそう感じるのだと思いますが、
得るべき学びは自分の知識ではなく、他の心であったのではないか、そう感じてしまいました。
でも、恵比寿様のその時間があったからこそ、今私達はこうして文字を使い
他の者達と交流がもてるのだと思うと、罰当たりな言葉であることと思い、お詫び致します。
私ごときが言わずとも、ご承知でしょうけれども、あえて言わさせていただきますと
恵比寿様に仲間が出来なかった理由は、恵比寿様の容姿が問題の根源であったと思います。
醜く、曲がった背骨でびっこをひいて歩く姿、つまり<見た目の悪さ>です。
はっきり申し上げますと、人間は非情に見た目を気にする者が多く
地獄界にてその時間を歩まれている恵比寿様のお姿は、人である私からみても、
訳が解らずにその様相で近づいて来られたら、間違いなく「キモッ☆」と思います。
それに恵比寿様がいらっしゃった地獄道は六道の外道、邪道位置でございまして
地獄に堕ちた人間のいる場所にございます。
地獄の中においても、朱に交わることなく、お心を汚さずにお過ごしになられていたことには、
お気付きになられなかったのでしょうか。
つまり、恵比寿様ご自身が<場違い>な所におられたという風にしか私にはみえませんでした。
引いて見た私にとっては、まさにそれが神である証拠だと思いました。
恵比寿様のお生まれの所以には、もっと大きな学びの導きがあったようにも感じます。
「孤独であり、無知であり、
身体に障害を持って生まれ出た魂の始まりでも、
時を積み上げてきた今を持ってすれば、
単なる過去の一物」だとおっしゃいましたね。
私は、その言葉の重さを理解できる者が、この世にどれほどいるのかと考えてしまいました。
魂の始まりに、大変なご苦労をされていらっしゃいますが、
結果的には知識を得た為に<真実>をも知ることになった恵比寿様は
全てより裏切りを受けていた事を知り、全ての魂と、ご自身の存在に対して
怒りをあらわにしたことがございましたね。
ご自身の因果により、新たな獄界が創造されることになりましたけれども・・・
宇宙で初めて大規模な心中となる自害をなさった方ですからね。
テロリズムとなる元を生み出してしまったのも、皮肉だと思いました。
恵比寿様が心の怒りを放った時のすさまじさは、ものすごい威力であると思いました。
地獄界をみごとに抹消した様子を見た私は、口にしてはならないことかもしれませんが、
スッキリいたしました♪
でも壊してしまった後の責任は重く、結局新たな地獄界の監理官を務めるはめに・・・
運命とは、皮肉で出来ているものだと思い知らされました。
神の力、天誅の力とは本当にすごいものですね。
その怒りの影響を受けた地球時間では、魂の大半が肉体を失いました。
よほど、人間に対して怒りを感じたことが、わかります。
今では、天と地獄、双方でのお仕事に追われることになりましたが、やはり人にとって
まだまだ天誅の力は必要とされているようにも思えます。
全ての魂が悟りを持ち、地獄が無くなる日がくれば、恵比寿様の肩の荷も下りますね。
<処刑神 蛭子>としての裏仕事から解放される時がはやく来ると良いですね。
天界でのお仕事も、地獄界でのお仕事も大変だと思いますが、
私も出来る限りのお手伝いをいたしますので、
これからも、いろいろと
ご教授くださいますよう宜しくお願い申し上げます。
追伸
私、地獄界の監理官をしている恵比寿様も好きですよ♪
皆は、「うげっ☆」って言いますけどね♪
敬具
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2008年07月29日
大黒様への手紙
オール電化の良いとこ☆IH調理器具は、掃除が非常に楽である。
ボイラーの軽油代がいらない
ガス代もいらない、夜間電力が非常に安い
だが、我が家にとっては少々不便な点もある☆
夏休みに入って家族全員いる中、
よりによって一番暑い日が続く7月~8月の日中
朝10時~夕方5時までの間、電気代が通常よりも高くなる・・・
日中には
クーラーを使ってはいけない・・・・・室内温度は32度を超える。頭ボー☆
IH調理器具も使ってはいけない・・・7人の腹減ったコールに対処する為には☆
掃除機を使ってはいけない・・・電力が安くなる夜11時を待っての掃除。眠い・・☆
洗濯機も夜間電力の時間帯にしか回せない・・・10k型の洗濯機だが1回では終わらない時が・・・
時間帯を気にしながら家電製品を使用するのは、
大家族の生活のリズムには無理がある部分も多い・・・・・
電気代が安くなったかというと、前とあまり変わらない☆
時間に制御され、何だか以前より窮屈さを感じるというのが
実際私の思ったところです。
ただでさえ暑いのに、人口密度の濃い家ん中☆
子供達の「どっか連れてってぇ~~」コールに追い込まれながら
外に出ようにも今度はガソリン代と行楽費用・・・
情勢の波に呷られながら、
みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
家族それぞれのブーイングを聞かされながら、まとめ役を務めるのは
本当に大変なことです。
あんまりうるさいと、鬼と化してしまう私でございますが,
表面上良いところばかりを売りにするのは経済を活性化する為にはいたし方ないことである。
だがその裏には必ず良くない面も備わっているのが、この世界の原則。
足を踏み入れて初めて知る、良いものとうたわれるものの良くない点。
痛い思いをして初めて痛みを理解する。
誰のせいでもない、全ては自分自身が無知であったことにある。
理解を試みず、見ないふりをし、裏を隠していると、必ず報いを受ける。
物事の良し悪し両面理解した上で自分なりの決断をし、自己責任を持って
悪しき部分の改善を試みること、これが大人と呼べるもの
自分に責任を持てる人間でなければ業は終わらない
飼いならされた羊のままでは進歩はない
ということで、引き続き
七福神の裏話をさせていただきます。
猛暑の中の重い話我慢大会へようこそです♪
大黒様へ
戦闘神とか、食物の神とされ日本神道では大国主命とも言われ、古来から
親しまれてきた神様でいらっしゃいます。
インドの継承神として、降臨となった大黒様のインド名は、<マハーカーラ>
マハーは大きいという意味、カーラは時の暗黒を示す言葉。
<大いなる暗黒>という意味を持つ大黒様。




